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株式会社ニッソウ 1444 monthly chart 1444 weekly chart 1444 daily chart

1444 2026年7月期 第1四半期 説明資料あり

主要事業

リフォーム事業、不動産流通事業、不動産建設事業

サマリ

2026年7月期第1四半期は、売上高が前年同期比5.2%増の1,226百万円と増収を達成したものの、リフォーム事業の利益率低下や新規セグメントである不動産建設事業の損失計上により、営業損失2百万円(前年同期は営業利益3百万円)を計上しました。親会社株主に帰属する四半期純損失は21百万円(前年同期は12百万円の損失)となりました。財政状態については、総資産が前年度末比150,123千円減の3,307,196千円となりましたが、自己資本比率は50.9%を維持しています。通期業績予想は前回予想から据え置きとしています。

AIインサイト

企業の戦略意図として、リフォーム事業の強化と並行して新規事業である「不動産建設事業」の立ち上げ・強化に注力している点が読み取れます。売上高は増加しているものの、リフォーム事業の利益が大幅減益(53.8%減)に陥り、新規事業が損失を計上したことで全体として赤字に転落しています。これは、構造的な課題(資材高騰、人材不足)の中で、既存事業の収益性が圧迫されつつも、成長ドライバーとして新たなセグメントへの投資や営業強化(Q1では組織体制強化や新規従業員獲得に注力)を行っている段階を示唆します。通期で大幅な増益を計画していることから、Q1の損失は先行投資や立ち上げコストが主因であり、下期以降の回復に強い自信を持っている(あるいはその前提で計画を立てている)ことが分かります。財政面では、現預金が大きく減少しているものの、自己資本比率を50%以上に維持しており、財務の安定性を保ちながら事業拡大を図る姿勢が見られます。

業績

売上高は1,226百万円(対前年同期比5.2%増)となりましたが、営業利益は2百万円の損失(前年同期は3百万円の利益)、経常利益は1百万円の損失(前年同期は7百万円の利益)となりました。親会社株主に帰属する四半期純損失は21百万円(前年同期は12百万円の損失)でした。セグメント別では、リフォーム事業の売上高は1,157,732千円(3.6%増)でしたが、営業利益は12,806千円(53.8%減)と大幅に減少しました。新セグメントの不動産建設事業は売上高34,388千円に対し営業損失11,763千円を計上しました。通期予想では、売上高6,299百万円(前期比19.3%増)、営業利益198百万円(同173.4%増)を見込んでおり、Q1の損失から大幅な改善を目指しています。

財政状態

当第1四半期末の総資産は3,307,196千円で、前連結会計年度末に比べ150,123千円減少しました。主な要因として、流動資産において現金及び預金が225,103千円減少したことなどが挙げられます。負債合計は1,624,305千円(前期末比129,283千円減少)で、短期借入金や未払法人税等の減少によるものです。純資産合計は1,682,890千円(前期末比20,840千円減少)となり、これは親会社株主に帰属する四半期純損失の計上による利益剰余金の減少が主因です。自己資本比率は50.9%(前期末49.3%)に上昇しました。

キャッシュ・フロー

当第1四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。参考情報として、減価償却費は4,001千円、のれんの償却額は4,479千円でした。

今後の見通し

2026年7月期の連結業績予想については、2025年9月12日に公表された見通しから変更はありません。通期売上高予想は6,299百万円(対前期比19.3%増)、営業利益予想は198百万円(同173.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益予想は101百万円(同50.0%減)です。第2四半期累計期間の業績予想も据え置かれています。

株主還元

2026年7月期(予想)の年間配当金は合計0円00銭であり、第1四半期末の配当は0円00銭でした。配当予想について直近公表からの修正はありません。

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