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グローバルX レジデンシャル・J-REIT ETF 2097 monthly chart 2097 weekly chart 2097 daily chart

2097 2025年10月期

主要事業

投資信託であり、連動対象指標は「配当込み東証REIT住宅フォーカス指数」。主要投資資産としてJ-REITへの投資を通じて収益確保を目指すETFの運用。

サマリ

本決算短信は、グローバルX レジデンシャル・J-REIT ETF(2097)の2025年10月期(2025年4月25日~2025年10月24日)の運用状況と財務諸表を示す。当期は、投資証券(J-REIT)の評価益が大きく貢献し、純資産合計は前期末の251,875,677円から395,300,162円へと増加した。1口当たり基準価額は91,354円から105,336円に上昇した。分配金は100口当たり400円で支払われた。

AIインサイト

このETFの最も顕著な特徴は、純資産の変動が主に「設定・交換実績」と「有価証券の市場評価」に強く依存している点にある。戦略意図としては、投資口数の増加(元本増加)を積極的に行いつつ(当期末元本375,275千口)、投資対象であるJ-REIT市場の好調(有価証券売買等損益の大幅黒字)を収益機会として捉えている。優先順位として、安定的な分配水準の維持(四半期ごとに400円~800円の範囲で変動)よりも、基準価額の上昇(1口当たり純資産額が913.54円から1,053.36円へ上昇)を重視している可能性が示唆される。ビジネスモデルは指数連動型であり、市場環境の変化(J-REIT価格の上昇)を直接的なパフォーマンスに反映させている。

業績

当期(2025年4月25日~10月24日)の営業収益合計は42,820,669円となり、前期(2024年10月25日~2025年4月24日)の890,716円から大幅に増加した。これは主に「有価証券売買等損益」が37,114,879円と大きく貢献したためである。営業費用合計は495,674円(前期:557,147円)に抑制され、結果として当期純利益は42,324,995円を計上した。1口当たり基準価額は91,354円(前期末)から105,336円(当期末)に上昇した。

財政状態

当期末(2025年10月24日現在)の純資産合計は395,300,162円(前期末:251,875,677円)と増加した。内訳として、元本(2025年4月期:275,715,000円)に対し、当期末の元本は375,275,000円となっており、期中追加信託に伴う元本増加が純資産増加の主要因である。また、期末剰余金は前期末の△23,839,323円(欠損金)から20,025,162円(剰余金)へと黒字転換した。資産合計は397,141,015円である。

キャッシュ・フロー

本決算短信では、J-REIT ETFという性質上、伝統的な営業・投資・財務のキャッシュフロー計算書の形式での記述はなく、貸借対照表の変動および分配金の情報で間接的に把握する。運用収益(有価証券売買等損益含む)が純利益に反映され、分配金として5,287,875円が前期に、当期は5,287,875円が支払われた(損益計算書より算出された分配金は6,488,265円(前期)、5,287,875円(当期))。

今後の見通し

本決算短信には、次期以降の通期業績見通し(ガイダンス)に関する記述は含まれていない。これは、本ファンドが指数連動型の投資信託であり、市場の動向に連動する性質を持つためである。

株主還元

当期(2025年10月期)の100口当たり分配金は400円であった。過去の分配実績として、2025年8月期は700円、2025年6月期は800円、2025年4月期は700円などが示されており、分配水準は期間により変動している。分配金の計算過程によれば、分配対象額から経費等を控除した上で分配が行われている。

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