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グローバルX ホテル&リテール・J-REIT ETF 2098 monthly chart 2098 weekly chart 2098 daily chart

2098 2025年10月期(2025年4月25日~2025年10月24日)

主要事業

投資信託及び投資法人に関する法律第2条第4項に定める証券投資信託であり、投資信託約款に規定する「運用の基本方針」に従い、日本のホテル&リテール分野に特化したREIT(不動産投資信託)指数に連動することを目指す。

サマリ

本ETFの2025年10月期(6ヶ月間)は、期首(2025年4月24日)の純資産額2,061百万円に対し、期末(2025年10月24日)には2,870百万円と増加しました。これは主に投資証券の評価益(有価証券売買等損益が433,444,738円の利益)と追加信託(元本447,519,000円)によるものです。結果として、100口当たり基準価額は94,025円から112,964円に上昇しました。期末時点では純資産が元本総額を下回る「元本の欠損」が329,367,124円発生していますが、当期純利益により期首の欠損額(131,034,627円)から解消され、剰余金が増加しています。

AIインサイト

このETFは、市場の価格変動(特に有価証券の売買損益)によって業績が大きく左右されるビジネスモデルであることを示しています。前期は有価証券売買で損失を計上し、純資産が元本を割り込む(期末剰余金が△131百万円)という危機的な状況にありましたが、当期は市場の好転(有価証券売買益4.3億円)により一気に収益を回復させ、期末剰余金は329百万円に達しました。これは、J-REIT市場、特にホテル・リテール分野の価格変動に対する感応度が非常に高いことを意味します。戦略的な優先順位は、指数への連動を目指しつつも、市場のタイミングを見計らった積極的な売買(または受動的な評価益の享受)と、追加信託の募集を通じて純資産を拡大することに置かれていると読み取れます。

業績

当期(2025年4月25日~10月24日)の営業収益合計は488,868,740円であり、これは前期(2024年10月25日~2025年4月24日)の59,584,277円から大幅に増加しました。この増加の主な要因は、有価証券売買等損益が前期の△13,143,346円(損失)から当期は433,444,738円(利益)に転換したことです。営業費用は4,712,957円(前期4,047,046円)と微増に留まり、当期純利益は484,155,783円を計上しました。100口当たり基準価額は前期末の94,025円から当期末の112,964円に上昇しています。

財政状態

総資産は前期末の2,082,583,869円から当期末の2,888,924,448円に増加しました。これは主に投資証券(2,041,415,400円→2,857,732,600円)の増加によるものです。負債合計は18,882,324円(前期20,684,496円)に減少しました。純資産合計は2,061,899,373円から2,870,042,124円へ増加しました。元本は2,192,934,000円から2,540,675,000円に増加(追加設定による)。期末剰余金は期首の△131,034,627円(欠損)から329,367,124円(剰余)へと大幅に改善しました。

キャッシュ・フロー

本資料はETFの決算短信であり、一般的な企業の営業・投資・財務キャッシュフロー計算書は開示されていません。代わりに、貸借対照表における資産・負債の変動や、損益計算書に基づく剰余金の変動が示されています。資金の流れとしては、投資証券の増加(売買差益と追加信託による増加)と、分配金の支払額(66,876,954円)が特筆されます。

今後の見通し

本決算短信には、次期以降の通期の業績見通し(フォーキャスト)に関する記述は見当たりませんでした。これはETFであり、指数連動を目的としているため、定期的な分配方針に基づく運用が行われます。

株主還元

当期(2025年10月期)に支払われた100口当たり分配金は合計600円でした(2025年12月2日支払分)。直近の分配実績として、2025年6月期300円、2025年8月期1,000円、2025年10月期600円が記載されています。分配金は、当計算期間中の配当等収益額から経費を控除して計算されており、安定した分配を目指す姿勢がうかがえます。

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