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株式会社ストレージ王 2997 monthly chart 2997 weekly chart 2997 daily chart

2997 2026年1月期 第3四半期 説明資料あり

主要事業

トランクルームの運営管理事業、トランクルームの開発分譲事業、その他トランクルーム以外の不動産取引事業。

サマリ

2026年1月期第3四半期累計期間の業績は、売上高が前年同期比103.7%増の1,632百万円と大幅に増加しました。しかし、営業損失188百万円、経常損失197百万円、四半期純損失126百万円を計上し、最終的な損失幅は縮小しました。資産面では、開発分譲事業の販売用不動産や現預金が増加し、総資産は大幅に増加しましたが、短期借入金の増加により負債合計も大きく増加した結果、純資産は減少しました。配当は予定されていません。通期業績予想に変更はありません。

AIインサイト

企業の戦略意図は、トランクルームの開発分譲事業の積極的な推進にあると読み取れます。売上高が103.7%増と大幅に伸びた背景には、トランクルーム開発分譲事業の売上高が前年同期比351.1%増を記録し、ホテル1物件売却を含むその他不動産取引事業が730.5%増となったことに示唆されています。これは、積極的に物件を開発・仕入れし、投資家への売却や不動産取引を進めることで短期的な収益機会の最大化を図っていることを示します。一方で、この戦略は負債の増加(特に短期借入金)と純資産比率の低下(18.5%)を招いており、成長のための投資が財務レバレッジの増大を伴っているという危機意識(または許容度)の変化が見られます。優先順位としては、事業拡大と売上成長が短期的な収益性(利益)よりも優先されています。

業績

当第3四半期累計期間の売上高は1,632百万円(対前年同期比103.7%増)と倍増しました。営業損失は188百万円(前年同期は180百万円の損失)、経常損失は197百万円(前年同期は179百万円の損失)となりました。四半期純損失は126百万円(前年同期は169百万円の損失)となり、損失幅は縮小しました。セグメント別では、トランクルーム運営管理事業の売上高が23.0%増の805,320千円(セグメント損失28,954千円)、トランクルーム開発分譲事業の売上高が351.1%増の462,790千円(セグメント損失8,504千円)、その他不動産取引事業の売上高が730.5%増の364,266千円(セグメント利益24,577千円)といずれも大きく変動しました。

財政状態

当第3四半期会計期間末の総資産は5,372百万円(前事業年度末比1,740,601千円増加)となりました。主な増加要因は、開発分譲事業の販売用不動産が1,233,419千円増加したこと、現金及び預金が236,600千円増加したことです。負債合計は4,378百万円(前事業年度末比1,866,719千円増加)と増加しており、主に開発7物件等に伴う短期借入金が1,414,020千円増加したこと、長期借入金が468,580千円増加したことが要因です。結果として、純資産合計は993百万円(前事業年度末比126,118千円減少)となり、自己資本比率は30.8%から18.5%へ大幅に低下しました。

キャッシュ・フロー

当第3四半期累計期間に係る四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。ただし、減価償却費は当第3四半期累計期間で34,311千円でした(前年同期は26,668千円)。資産の状況から、開発分譲事業への積極的な投資(販売用不動産の大幅増加)に伴い、短期借入金が大きく増加していることが財務状況から推測されます。

今後の見通し

2026年1月期の通期業績予想(売上高4,400百万円、営業利益185百万円、経常利益173百万円、当期純利益130百万円)に変更はありません。これは2025年3月14日に公表された予想を据え置くことを意味します。

株主還元

2026年1月期における年間配当金は未定または0円の状況であり、第1四半期末、第2四半期末、第3四半期末、期末のいずれにおいても配当の予定(または実績)は0.00円となっています。直近の配当予想からの修正はありませんでした。

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