株式会社アクシージア
主要事業
化粧品事業(主力市場は中国。中国市場での売上拡大と、日本を含む中国以外の地域での事業基盤確立及び販売強化を推進。日本国内では「LisBlanc(リスブラン)」に注力し、また子会社による自社ブランド「BELLE BAI(ベルバイ)」の販売開始により、ビジネスモデルを化粧品輸入販売から自社ブランド製品販売へ転換中。)
サマリ
2026年7月期第1四半期は、中国ECイベント「W11」での売上好調により、売上高が3,631百万円(前年同期比17.9%増)と順調に増加しました。利益面では、為替差益の計上などにより、経常利益が127百万円(同148.3%増)、四半期純利益が69百万円(同138.0%増)と大幅に改善しました。財政状態は、現金及び売掛金の増加等により総資産が前期末比2.0%増となりましたが、自己資本比率は77.9%と高い水準を維持しています。通期予想は据え置いています。
AIインサイト
企業の優先順位として、利益率向上と事業モデルの転換が明確です。日本国内事業において、連結子会社(株式会社エムアンドディ)が輸入販売から自社ブランド「BELLE BAI」の販売へビジネスモデルを転換し、「グループシナジーの追求、利益率の向上」を企図している点が重要です。また、中国市場でのブランド力向上として、主力製品の強化に加え、特定製品(UVプロテクションクリーム)で特殊化粧品の行政認可を取得するなど、規制対応とブランド価値向上に注力しています。第1四半期の利益の大幅増は為替差益に大きく依存していますが、本業である売上高は中国ECの好調に支えられ堅調であり、成長への意思が確認できます。
業績
売上高は3,631百万円で前年同期比17.9%増を達成しました。営業利益は61百万円(同7.1%増)と微増でしたが、為替差益(61,818千円)の寄与もあり、経常利益は127百万円(同148.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は69百万円(同138.0%増)と大きく増加しました。一方、前年同期は経常利益が51百万円(同86.6%減)、純利益が29百万円(同88.8%減)であったため、大幅な回復を見せています。
財政状態
当第1四半期末の総資産は9,760,828千円(前期末比2.0%増)となりました。流動資産は現金及び預金(142,040千円増)と売掛金(385,267千円増)により増加しました。負債合計は2,152,607千円(同8.0%増)で、主に未払金や未払法人税等の増加によるものです。純資産合計は7,608,221千円(同0.4%増)となり、四半期純利益による増加と配当金支払いによる減少が相殺し合った結果です。自己資本比率は77.9%(前期末79.1%)を維持しています。
キャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。ただし、貸借対照表の変動から、営業活動に関連して売掛金が増加し、財務活動として配当金の支払いが114,352千円あったことが示唆されます。また、減価償却費は37,927千円、のれん償却費は7,133千円でした。
今後の見通し
2026年7月期の通期業績予想については、2025年9月12日に公表された「2025年7月期 決算短信」から修正はなく据え置かれています。売上高14,440百万円(対前期比7.1%増)、営業利益570百万円(同11.0%増)、経常利益560百万円(同11.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益370百万円(同15.4%増)、1株当たり当期純利益は16.23円と見込まれています。
株主還元
2026年7月期は年間配当金として10.00円(第2四半期末5.00円、期末5.00円)を予定しており、これは直近の予想から修正はありません。参考として、2025年7月期の実績配当も10.00円でした。