DAIWA CYCLE 株式会社
主要事業
自転車関連販売事業(自転車及び自転車関連商品の販売、整備、修理など)
サマリ
2026年1月期第3四半期累計期間の業績は、主力である電動アシスト車(PB商品)の投入、セール実施、店舗網の拡大(直営14店舗新規出店、FC2店舗を直営化し合計148店舗)により増収を達成した。売上高は前年同期比13.7%増の16,156百万円となった。利益面では増収が寄与したものの、出店加速に伴う関連費用増加等の影響で、営業利益は同4.3%増の1,302百万円に留まった。財務面では、自己資本比率が64.4%から68.6%へ改善した。
AIインサイト
企業の戦略意図として、「店舗網の積極的な拡大と直営化」が最も優先されており、関西・関東で計14店舗を新規出店し、さらにFC店を直営化したことで、小売事業における販売チャネルの強化と直営化による収益コントロールの強化を図っている。成長への意思は強く、主力商品であるPB電動アシスト車を投入し、需要期に合わせたセールを実施するなど、売上拡大に注力している。一方、利益成長率が出店関連費用の増加により売上成長率を下回っている点は、積極投資フェーズにおける一時的な課題であると読み取れる。また、人材定着のため店舗社員の年間休日数を増やすなど、労働環境改善にも取り組んでおり、持続的な成長の基盤固めを重視していることが示唆される。
業績
当第3四半期累計期間の売上高は16,156百万円(対前年同期比13.7%増)を達成した。営業利益は1,302百万円(同4.3%増)、経常利益は1,317百万円(同5.4%増)、四半期純利益は838百万円(同7.8%増)となった。特に、四半期純利益の伸び率が最も高い。販売好調と出店加速が売上増に貢献したが、利益成長率は売上成長率を下回っている。
財政状態
当第3四半期会計期間末の総資産は9,021,056千円(前事業年度末比428,763千円増)となった。純資産合計は6,188,639千円(同657,987千円増)と増加し、自己資本比率は64.4%から68.6%へ上昇した。資産増加の主な要因は、流動資産の「商品」の増加(406,114千円増)と固定資産の増加(有形固定資産が248,066千円増、投資その他の資産が159,684千円増)である。負債合計は2,832,417千円(同229,223千円減)となり、特に流動負債の「未払法人税等」や「買掛金」の減少が寄与した。
キャッシュ・フロー
当第3四半期累計期間に係る四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていないため、具体的な数値は記載されていない。ただし、貸借対照表の変動から、現預金が462,081千円減少していることが確認できる。
今後の見通し
2026年1月期通期の業績予想(売上高 20,586百万円、営業利益 1,389百万円、経常利益 1,408百万円、当期純利益 930百万円)は、2025年3月17日に公表されたものから修正されていない(変更なし)。
株主還元
2026年1月期(予想)の年間配当金合計は、期末配当として68.00円が予定されており、第2四半期末配当として68.00円が予定されている。2025年1月期実績は66.00円であったため、増配となる見込みである。直近公表の配当予想からの修正は無い。