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カレント自動車株式会社 7690 monthly chart 7690 weekly chart 7690 daily chart

7690 2025年10月期

主要事業

自動車再生メーカーとして取扱いの難しい車に特化した事業、および車輌卸売事業。

サマリ

2025年10月期(2024年11月1日~2025年10月31日)の非連結業績は、売上高が10,120百万円(前期比16.9%減)と減収となりました。しかし、収益性は大幅に改善し、営業利益は339百万円(同76.6%増)、経常利益は342百万円(同89.4%増)、当期純利益は218百万円(同105.1%増)といずれも大幅な増益を達成しました。財政状態については、純資産が208,029千円増加し、自己資本比率が30.4%から42.1%へ改善しました。営業活動によるキャッシュ・フローは459百万円のプラスに転じ、財務活動による支出が上回ったものの、資金繰りは改善しました。

AIインサイト

企業の戦略意図として、「自動車再生メーカーとして取扱いの難しい車に特化した事業に注力」し、「ITを活用した各種取り組みを推進」したことが、売上減(16.9%減)にもかかわらず利益率と利益を劇的に改善させた(営業利益率 1.6%→3.4%)要因として明確に読み取れます。これは、収益性の低い事業から高付加価値な特化分野へシフトし、効率性を高めるという構造改革が奏功したことを示唆しています。優先順位の変化としては、量(売上高)よりも質(利益率・収益性)を重視する経営へと明確に移行しています。今後の見通しでも「収益性向上に努めます」と明言しており、この方針が継続されることが示唆されます。また、財務面では短期借入金を大幅に返済しており(流動負債の短期借入金が500百万円減少)、財務の健全性向上を重視している姿勢が見られます。

業績

2025年10月期の売上高は10,120百万円で前期比16.9%減でした。一方で、利益面では大幅な改善が見られ、営業利益は339百万円(同76.6%増)、経常利益は342百万円(同89.4%増)、当期純利益は218百万円(同105.1%増)を計上しました。売上高が減少する中で利益が大幅に増加した結果、売上高に対する営業利益率は1.6%から3.4%へ、経常利益率は1.4%から3.4%へ、当期純利益率は0.8%から2.2%(注:提示されたパーセンテージは3.4%と13.7%と乖離があるため、ここではテキストに記載の数値を優先。当期純利益率は2.2%(218/10120)が妥当だが、テキスト記載の数値(2024年10月期 1.6%, 2025年10月期 3.4%)を引用する)、自己資本比率は30.4%から42.1%へ大幅に向上しました。1株当たり当期純利益は371.66円(前期比180.82円増)でした。

財政状態

総資産は2,379百万円(前期比236千円減)、純資産は1,002百万円(前期比208,029千円増)となりました。自己資本比率は30.4%から42.1%へ大きく改善しました。変動要因として、純資産の増加は主に当期純利益の計上(218,749千円増)による利益剰余金の増加が寄与しています。負債面では、流動負債が409,245千円減少し、その主な要因は短期借入金の500,000千円減少です。固定資産の変動は軽微でした。

キャッシュ・フロー

営業活動によるキャッシュ・フローは459百万円の獲得となり、前年の381百万円の支出から大幅な改善を見せました。これは主に税引前当期純利益の計上(333,558千円)と売上債権の減少額(82,795千円)によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは16百万円の支出(前年337百万円支出)と大幅に減額しました。財務活動によるキャッシュ・フローは551百万円の支出となり、主に短期借入金の返済(2,080,000千円)が支出超過の要因です。現金及び現金同等物の期末残高は836,845千円(前期末比108,296千円減少)でした。

今後の見通し

2026年10月期通期の業績予想は、売上高10,310百万円(前期比1.9%増)、営業利益352百万円(同4.0%増)、経常利益339百万円(同0.8%減)、当期純利益220百万円(同1.0%増)としています。引き続き市場環境の不透明感はあるものの、売上は微増、利益は堅調に推移する見込みです。修正に関する記載はありません。

株主還元

2024年10月期、2025年10月期ともに年間配当実績は0円であり、2026年10月期の予想も0円です。配当性向および純資産配当率はいずれも実績・予想ともに記載されていません。

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